喜楽亭ドリル 四ノ間で流れる軍歌
四ノ間は3つの8畳間の間を外し、24畳の大広間になった真ん中の部屋にスクリーンをそれぞれ張って、2つの映像を紹介している。
カタカタ鳴るのは、お気づきの方もいるだろう、そのスクリーンははめ込まれた枠が振動し、それがふすまや障子に響くのだが、音響効果も大きい。
最新の機器を使っている。
また、畳の色も暗いから分りづらいだろうが、黒い色の畳が入っていて、ますますその暗さを際立たせている。
フクちゃんの映像の後ろでも小津の映像にも、一貫して軍歌が流れている。海ゆかばと軍艦マーチ(軍艦行進曲)しか聞取られないが、様々な音が交差している。
海行かばは、今回名古屋市美術館で展示されている藤井光の作品を観て知った。
まだ100年も前のことでないのに、知らないことが多すぎる。もっと色々なことを知らなければならないし、そのことを教えてくれた作品がトリエンナーレにはある。