あいちトリエンナーレ2019 私的ガイド 

私的にあいちトリエンナーレのご案内をします。情報の詳細は公的なものでお確かめください。

2019-10-12から1日間の記事一覧

喜楽亭ドリル 往復書簡の相手は実在人物 

旅館アポニアは「親愛なるツーニェン」で始まる往復書簡の相手は、「陽子」「一絵」「トモ」と3名います。 それぞれ実在の人物です。 「トモ」は、新井知行さん(トモトシさんではないです)。 ドラマツルグ(作品解釈、脚本家と兼務が多い)、脚本翻訳、脚…

喜楽亭ドリル 旅館アポリアの制作陣 

旅館アポニアを制作した人々の紹介です。喜楽亭の トリエンナーレ専用のキャプションは、玄関を入った駐車券の認証機の側にあります。それとは別に、この作品の制作スタッフの紹介が、玄関横の木の戸に貼ってあります。 声優さんだけでも6名の方が参加されて…

喜楽亭ドリル 四ノ間で紹介される小津映画 

自分は、小津映画を見たことはない。 (チャップリンはなぜか全作品を見ている。高校生の年末年始にNHKで特集をやっていたからだと思う。ただきっかけは高校の芸術鑑賞でモダンタイムズを見たことがきっかけ) 戦後の映画監督だと思っていたが、四ノ間でそう…

喜楽亭ドリル 一ノ間「波」 京都学派の面々

一ノ間だけは、必ず見て欲しいという作者の指示で並んでいただいて見ていただいている。 「波」の映像で終わるのだが、このアポニアで語られる全ての事柄がイントロのように紹介される。 喜楽亭の話から始まり、草薙特攻隊。戦時中の喜楽亭・・・戦後、この…

喜楽亭ドリル 二ノ間「風」宮内栄遺書

iŒÜjŒá‚ª‘Oi 二ノ間で読まれる宮内栄の遺書は、このHPにもある「吾が前進」にあります。24歳で逝った命。非売品とあるところをみると、ご家族の自費出版だったのかもしれません。 喜楽亭で泊まった際、どんな夢をみたのでしょうか。移築されとは言え、当時栄…

喜楽亭ドリル 三ノ間「虚無」京都学派と松尾芭蕉 2本作品があります

三ノ間「虚無」自体が、京都学派の説明そのものになっている。 この虚無自体を説明できればと思って、メモを取ろうとしたが、あまりにも暗く書き取ることができなかった。 また端にいたのだが、後から来た方が物だと思ったのか、こちらに持っている案内の紙…

喜楽亭ドリル 四ノ間で流れる軍歌

四ノ間は3つの8畳間の間を外し、24畳の大広間になった真ん中の部屋にスクリーンをそれぞれ張って、2つの映像を紹介している。 カタカタ鳴るのは、お気づきの方もいるだろう、そのスクリーンははめ込まれた枠が振動し、それがふすまや障子に響くのだが、音…

喜楽亭ドリル 二ノ間 神風と同期の桜

二ノ間は一つのスクリーンの裏表で映像が異なる。順番としては、一ノ間でオープニングというか、全体把握が出来るガイダンス、二ノ間で「草薙特攻隊」の話を理解してからの方が入りやすいと思う。 「神風」特攻隊と呼ばれたものだが、この神風は蒙古襲来の時…

喜楽亭ドリル 四ノ間 三木清と東亜協同体論

ja.wikipedia.org 「親愛なるツーニン」である、旅館アポリアの作者ホー・ツーニェン。 ホー・ツーニェン――マッピング、虎、そして演劇性:メディアを超えて不定形の歴史を語る | 特集記事 | 国際交流基金アジアセンター 東アジアで王とあがめられる虎の作品…

喜楽亭ドリル 戦後カットされた小津の映画

父ありき - Chichi ariki - There Was a Father (1942) Yasujirô Ozu ja.wikipedia.org 四ノ間「子どもたち」の小津安二郎映画が紹介される際、作中から戦後削除されたシーンの紹介があります。 映像で紹介されているシーンは、多くの箇所の一つだと思われる…

喜楽亭ドリル 小津安二郎とは

ja.wikipedia.org Wikipediaにもある小津のシンガポール従軍中に作成しようとした映画は、『オン・トゥー・デリー』という仮題のつけられたチャンドラ・ボースの活躍を映画化したものでしたが、戦況悪化で作成できませんでした。シンガポールで終戦を迎えた…

喜楽亭ドリル 四ノ間 横山隆一のジャカルタ記

喜楽亭四ノ間で紹介されているフクちゃんの作者、横山隆一のことを調べてみました。 横山隆一は、1942年に陸軍報道班としてインドネシアのジャワ島に赴いたことが、この記事からも分ります。 www.asahi.com 四の間で紹介されているジャカルタ記(東栄社1944…